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  6月22日(土) 世界遺産のザルツカンマーグート、シャーフベルグ鉄道

ザンクト・ヴォルフガング湖

 

シャフベルク登山鉄道

山頂から

 

 

 ハルシュタット-ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観は、アルプスの氷河が造り出す美しい景観が1997年に世界文化遺産に選定されています、ほんとうはもっと奥のほうなのでしょうけれど、今日は、その一端を巡ってみます。

 昨日帰りに調べておいた時間に合わせて駅前のバス乗り場に向かうと、既に7,8人の列が出来ていました、すぐにポストバスが来てザンクト・ギルゲンまで2人で 9EUR 運転手さんがくれたレシートには8:17分と時刻まで印刷されています、走り出すとあちこちの停留所でお客を拾っていきます、暫く走ると湖が見えてきましたが最初のはフシュル湖、次に湖が見えてくるとザンクト・ギルゲンです、ロープウエイの駅もあったので帰りに寄る事にして湖の方向に下ります。

 のどかな街並みを少し歩くとすぐに船乗り場のカンバンが見えました、しかし窓口が閉まっていて、ちょうど船が出た後のようです、一時間毎にあるようだからバスと接続しているのでしょうが、バスが遅れたのでしょうか、暫く待つことになりました、ちょうど日本人の父と息子の2人連れもやって来ました、同じバスから降りていましたね、ここは景色の良い湖畔の街で広場の前には土産物屋が店をひろげています、暫くすると窓口が開いたので、ザンクト・ヴォルフガングからシャフベルク山頂まで往復のコンビチケット一人 28.40EUR を購入しました登山鉄道の指定券を一緒にくれます、昔の日本の国鉄の切符のような小さい長方形の厚手の紙の切符でした、これがひとり2枚という事は帰りの分ですか、この路線は船も含めて国鉄なんですね、船の看板にマークが付いています、さて、後は時間まで街の中を散歩に出ます、教会に入り、街中を一巡りすると、ホテルやレストランがあって山の中の湖畔のリゾートです、日帰りではもったい無いですね、ゆっくりと宿泊したい所です。

 再び船着場に戻り船が出発すると、湖上から街が見えて、山を背景に緑の森の中に教会の塔と街の家々、絵になる風景が広がっています、所々に別荘だかホテルだかのロッジが点在しています、船は湖畔の船着場に寄りながらヴォルフガング湖を横切っていきます、途中ですれ違った船も観光客でいっぱいでした、途中の切り立った岩壁ではロッククライミングをしています、ヴォルフガングの登山鉄道駅に着くと多くの乗客が降りて、そのままシャフベルク登山鉄道の駅に移動です、次の出発は11:10発、駅の中では蒸気機関車の準備の真っ最中です、乗客が多い為か蒸気機関車2台にジーゼル1台とフル運転のようです、せっかくだからと蒸気機関車の座席を探して歩いていくと御婦人が席を詰めて呼びかけてくれて、なんとか席が確保できました、皆さん体格が良くて、やはりお年寄りが多いです。

 機関車が後ろから押すようにして前の機関車から順番に出発しました、前のが 999.201 我々が乗ったのは 999.204 SLM社のプレートが付いています、どちらもオイル焚きですね、アプト式の歯車を噛み合わせて登ります、登るにつれて視界が広がってきて、木も無くなって岩肌の上を少しずつ登っていきました、パンフレットにある駅舎が見えてくると標高1732mのシャフベルク山頂駅で、行き止まりの線路からホームに降りると、いっとき機関車の撮影会です、周りを見ると麓の湖から向こうの山並みが見渡せて絶景ですね、山頂のホテル・レストランはもう少し登った上に見えています、先に着いた車両からは乗客の列が連なっています、しばし写真を撮ってから我々も登っていきました。

 

 天気が良いから屋外のテラスで昼食にしました、早くから食事をしていた人がボツボツと席を立って交代し始めています、ここからの眺めは、ほんとうに絶景です、湖の先の端が先程のザンクト・ギルゲンの街のようですが、少しガスっているのが残念です、食事を終えるとちょうど次の機関車が到着していました、来る時にザンクト・ギルゲンで見掛けたロープウエイにも乗りたかったので、この列車で下山する事にしました、次だと又一時間待たなければならないので、慌てて駅に降りていくと何とか間に合いました、帰りは機関車は後ろ向きに下りていきます、来る時に出会った親子達は線路の横の岩場からこちらの機関車の写真を撮っていました、鉄道マニアのようですね、2週間程この辺りを周っているそうです、羨ましい、麓駅に降りると次の船でザンクト・ギルゲンの街に戻りました。

( 写真集にも、シャーフベルク登山鉄道を追加しました )

 船着場から街中に入り、土産物屋に寄ってポストバスのマークのようなラッパを記念に買いました、ちゃんと音も鳴ります、さらに歩いていくと市庁舎前の広場にバイオリンを弾いているモーツアルトの像が建っていました、バス通りに出るとすぐにロープウエイの乗り場がありました、売店では皆んなして一生懸命テレビを見ています、どうやらサッカーのようです、そう言えばウイーンの街中でも観光客と思われる男性に話し掛けられてフートボールだとか中田がどうの、とか言っていました、その時は何の事か分からずに、相手もすぐに別れてしまいましたが、何か有名なサッカーの試合があったのでしょうか、お客の姿も無く暇そうな窓口で往復チケット一人 16EUR を買ってゴンドラに乗り込みます、ここも予想以上に楽しめます、バス通りを越えたと思ったらどんどん昇って行き、街の家々が遠ざかっていきます、同時に湖の全景が見えてくると、先程のシャフベルク山も見えます、隣の湖もその先の山々も見渡せて、ここは素晴らしい眺めです、ロープウエイ一本でこんな絶景が見られるなんて知りませんでした、15分程で着いた所が Zwolferhorn ツヴェルファーホルン展望台 1522m です、少し上の斜面からはパラグライダーが飛んでいます、駅の前にはハイキングの案内地図も建っていました、ハイキングに出掛けるおじさんに写真を撮って貰って、ここで一休みです、湖にはたくさんのヨットが小さく見えます。

 

ザンクト・ギルゲンの街

ツヴェルファーホルン展望台から

 

 

 

ロープウエイのチケットです。

 

 陽も傾いてきたようなので、今日はここまでにして帰る事にしました、再びケーブルカーに乗って山を降りていきます、だんだん街の家々が近付いてきて通りを越えると麓の駅に到着しました、来た時と同じバス停で夕陽に照らされてバスを待ちます、ここのバス停はどちら行きもここに入ってきます、帰りのチケットを見ると17:03分ですがザルツブルクの駅に帰ってもまだ明るいので、再度街中まで往復してきました。

 バスのチケット(レシート)


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