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  4月26日(土)インスブルック市内散策

 

 今日はホーフブルク王宮へ行きます、王宮前の広場には彫刻の美しい噴水があり道路には何台もの馬車が朝日を受けて並んでいました、チケットを買って(5.45EUR)中へ入ると昔のままに参事会の間・食堂のテーブルには食器がきちんとセットされていました、通路には飾り時計がガラスの蓋を掛けて幾つも置かれています、小物類が多いせいか職員も巡回していますね、壁には、おなじみの美しいマリア・テレジアと皇帝フランツ一世の肖像画が掛けられていました。

 王宮礼拝堂は思ったより小さくて、家族の為の礼拝堂という感じです、それでもさすがに彫刻などの装飾は素晴しいものでした、通路を進むと、階段の窓からは中庭越しにチロルの山々が望めます、やはり山の中ですね、景色は素晴しいです。

 王宮を出て街なかに戻ると古物市が開かれていました、今日は土曜日です、いろいろな物が並んでいますが値札が付いていないお店もあります、こういう所では値切りの掛け合いを楽しむのでしょうが、相場が分からないと値切りようがありません、少し見て回る事にしました、残念ながら骨董とガラクタの境目のところが区別が付きません、良いなと思うものは値段も高いし、安いのはおもちゃのようです、農家の納屋から引っ張り出してきたような古物も並んでいます、値札の付いているお店を何軒か見て回ると、おもちゃのたぐいのもので10〜15EURというのが多いようです。

 再び黄金の小屋根前に出てくると、何やら人だかりがしていました、どうやら結婚式のようです、ふたりを中に民族衣装を着た一団が鉄砲を担いでいます、その周りを大勢の観光客が取り囲んでいます、一連の儀式が始まり空砲を撃つと、観光客の中からは大きな泣き声が上がりました、小さい子が驚いたのでしょう、楽しいひと時も、じきに終わり三々五々解散となりました。

 我々は続いて、マクシミリアン博物館(3.6EUR)に入った後、土産物屋をのぞいたりして、街中を散策して過ごしました、近くの山にも行ってみたかったのですが、ハーフェレカーに行くケーブルはまだ動いていないし、駅前に出たついでに工事中の駅の案内所で、イグルスに行く市電を聞こうと思ったら、ホテルか観光案内所で聞くようにと言われてしまいました、やはり電車の案内だけですか、運休中のケーブルが多く、事前準備不足で行く事が出来ませんでしたが、この街は近くに山が見えていて雰囲気の良い街でした、是非とも、もう一度来たいと思う街です。

 ホテル・ザイラーには一階に年代物の装飾が素晴しいレストランがあったので、夕食はそこで食べる事にしました、壁には大きな角の剥製や、年代物のピッケル、ザイルの登山用品が飾ってありました。
 チェックを頼むとレシートには幾とおりもの%の数字があり、どれを払えば良いのか迷ってしまいます、チップの習慣に慣れていないので困ってしまいますね、そういえば、先程入ったカフェではレシートどおりにしか払ってこなかったです、スイスではチップが必要無かったので、頭が切り替わっていませんでした。

 フロントの使い込まれた木のカウンターも年代を感じさせるものです、中二階には品の良い談話室もあります、トニーザイラー時代からの常連のスキー客がいるのでしょうね。

 

 テーマ別写真集にも、”インスブルックの街”を追加しました。

王宮


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