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  6月18日(火) 世界遺産、ウイーン市内とシェーンブルン宮殿

 

ブルク門の前で

カール大公騎馬像前

ホーフブルク中庭

超モダンなハースハウス

 

 ウイーン歴史地区は2001年に世界文化遺産に選定されました、また女帝マリア・テレジアのバロック宮殿、シェーンブルン宮殿と庭園は1996年に世界文化遺産に選定されています、ハプスブルク家の帝都ウイーンですが、今は音楽の都というイメージなんですが、なぜか私の昔の記憶に双頭の鷲が残っているのですが、どうやらそれはハプスブルク家の紋章でもあるようです。

 一晩寝ると頭もスッキリして起きられました、部屋も清潔でなかなか良さそうなホテルです、ゆっくりと朝食を食べてから街に出ました、今日は天気も良く観光日和です、路面電車の通りを歩いていくと最近オープンした博物館地区の裏に出ますが、そのまま線路に沿っていくと、フォルクス劇場前に出て自然史博物館の横を通り過ぎるとリンク通りに出ました、お馴染の路面電車が停留所に停まっています、昔の丸い電車と共に新しい型の電車も走っていました、王宮の方角に向かって公園に入っていくと楽器の演奏の音が聞こえてきました。

 軍楽隊のようですが、ブルク門の前で観閲式(何と言うのか?)でしょうか、どなたか来賓らしき私服の方と制服姿のお偉いさんが並んでいます、行進するのは最初に軍楽隊です、続いて双頭の鷲の旗を先頭に、小銃を担いだ兵隊さんが続いています、最初は練習で、回れ右をして戻ってから、いよいよ本番のようです、たまたま居合わせた観光客も見守る中、行進が始まり、敬礼をしているお偉いさんの前を通り過ぎればそれで終わりのようです、あっけなく終わってしまい来賓の方は2台のパトカーに先導されて帰っていきました、兵隊さん達は新王宮前の英雄広場カール大公騎馬像の前で整列してから解散です、旗を振り上げたカール大公の騎馬像の前で、双頭の鷲の旗を先頭に整列ですが、絵になる組み合わせを考えての事でしょうか、その後兵隊さん達は大型バスに乗って引き上げていきました。

 暫くすると、何事も無かったように、静かな王宮前広場に戻っていました、我々は旧王宮ミヒャエル門に向かって歩き始めました、レオポルトウイングからホーフブルクに入るとスイス宮に王宮礼拝堂があるのですが、残念ながら閉まっていて入れませんでした、ここ王宮は異なる時代に建て増しした建物だそうですが、私には違いがよく分かりません、昔からの石造りの建物に彫刻や彫像と、普段日本では見る事の無い、ヨーロッパの建物です、中庭にフランツ一世像を見ながらミヒャエル門に入ると、高い円蓋ホールの彫刻を見上げてから外に出るとミヒャエル広場です、ここにも王宮の壁面に沿って大きな4体の石像が並んでいます、前の道路には何台ものフィアカーの馬車が朝日の中に並んで観光客を待っていました、広場の中央では何かの工事中かと思ったら、これが昔のローマ時代の建物跡のようです、道路を渡るとミヒャエル教会です、入り口の壁に埋め込まれたデスマスクとしゃれこうべのレリーフは誰でしょう。

 ミヒャエル教会を出てくると横の建物がロースハウスです、王宮前の広場を左に道を入っていくとノイアーマルクト広場のドンナーの噴水前に出てきました、この広場に面して幾つかの洒落たホテルがあります、街の中心で便利そうですね。

 

 カプツィナー教会は残念ながら工事中のようで足場に覆われていました、ケルントナー通りに出てから、お店を眺めながらシュテファン寺院に向かいました、大道芸の人がいたりして賑やかです、シュテファン広場に出るとシュテファン寺院の向かいにはガラス張りの超モダンなハースハウスが目立っていました。

 広場は大勢の観光客のグループで賑やかです、間をぬって寺院の中に入ると広い身廊には幾つもの観光客のグループがいます、塔には前回登っているので今回は地下のカタコンベを見ようと思ったのですが、閉められていました、一回りしてから外に出てきましたが外壁の石が黒くなっているのは年月の為でしょうか、酸性雨の為だとか聞いた覚えも有るのですが、綺麗にしないのでしょうか、もう少し歩いてから、観光客で賑わっているメイン通りのお店で昼食としました。

 その後何処を歩いたのか近くの教会に入った後、アンカー時計を探しながらホーアー・マルクトに出てくると、既に何人かの観光客が集まっていました、だんだんと観光客が増えてきたと思ったら、ようやく正午になって仕掛け時計が動き始めました、左から右に次々に登場人物が現れますが、どれが誰だか良く分からないです、終わり頃に下の道路にトラックが一台入って来ましたが大勢の観光客に阻まれて通れません、通常の道路なのでしょうが、この時間は通れませんよね、トラックに散らされるようにしてアンカー保険会社のビルを見ながら後にしました、次は前回入れなかったヴォティーフ教会に向かいます。

 少し歩くとショッテンリングの市電通りに出てきたので、公園を横切って教会の入り口に渡りましたが、残念な事に今回も閉まっていました、午後から一度閉まるようです、開いている時間を確かめて来なければいけませんでした、仕方ないので次は市庁舎に向かって歩き始めました、ウイーン大学の建物は一面に壁画が続いていました、100Mの尖塔をもつネオ・ゴシック様式の市庁舎の前の広場からリンク通りに出て、路面電車で国立オペラ座前まで戻ってきました、ここで地下鉄に乗り換えてシェーンブルン宮殿に向かいます。

 

シュテファン寺院

アンカー時計

ヴォティーフ教会

 

国立オペラ座

グロリエッテから宮殿と市街

トラム通り 

 

 前回ツアーで宮殿は見学しているので、今回は地下鉄Uバーンでシェーンブルンの次のヒーツィンクまで行きます、ヒーツィンク門から入るとすぐに大きな温室が見えてきました、1873年のウイーン万博の後に、当時の最新技術で建てられた、鉄骨とガラスの大きな温室には、いろいろな熱帯植物が植えられていました。

 日本庭園をちらっと見ながら広い庭園を歩いていくとネプチューンの泉に出てきます、さらに上り坂を喘ぎあえぎグロリエッテまで登ってくると、幾つもの彫像が立ち並んでいます、このグロリエッテはハプスブルク家の栄光と共に幾つもの戦争で亡くなった兵士達の霊廟の意味も含まれているそうです、ここからは広大な庭園と宮殿の先にウイーンの街が広がって素晴らしい眺めです、ここで一休み、テラスのテーブルに腰をおろして飲むビールが一段と美味しく感じられました、手前の広場には、観光地でよく見掛ける観光列車(自動車)がやってきました、この広さでは、分かっていれば乗りたかったですね、帰りは下り坂、色とりどりな花が咲いて綺麗な庭園を宮殿に向かって今度は一直線に歩いていきました。

 帰りは正門から出て路面電車で西駅に向かいました、明日はメルクまで行ってヴァッハウ渓谷のドナウ川下りをしようと思っているので駅の様子を見ておきたかったのです、それとザルツブルクに行くときに荷物を別送手荷物にして身軽にしたかったので、それも確認しておきたかったのです、西駅はガラス張りで明るい構内でした、駅前の路面電車の先には教会の塔が見えています、行き止まり式のホームはエスカレータを上がって2階になります、切符売り場は分かったのですが手荷物の窓口は閉まっていました。

 ホテルに戻ってから夕食に街に出ました、トラムの通りを少し歩くとビアホールのようなお店に地元の人と思われる人が何人か入っていたので、ここにしました、注文を取りに来たお姉さんは英語がダメなようで、ビールまでは良いのですが、メニューを見てもこちらが分かりません、おすすめを聞いてもさっぱりです、適当に頼んだのですが、ポテトの量が凄いこと、しかも2人分頼んだのでとても食べ切れませんでした。

 

 左、ウイーン24時間パスと
右、一回乗車券です。

 刻印は、どう読むのでしょう?

 


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