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  4月21日(月)ゴルナーグラート 〜 シュトックホルン 〜 リッフェルベルグ

マッターホルン

 

 

 

 朝、目が覚めたので、部屋のカーテンを開けてみたらビックリ、マッターホルンが朝日に照らされて、しっかり見えるではないですか、早速ベランダに出てカメラをセットしました、まだ早いので近くの山肌は影になっていて山頂だけが輝いて見えます、飛行機雲が幾筋か横切っています、だんだんと日が昇って来ると、街の近くの岩肌に建っている十字架にも陽があたって来ました、今日は登山電車でゴルナーグラート展望台を目指します。

 朝食も早々に駅に向かいました、BVZの駅前に向かい合うようにGGB(Gornergrat Monte Rosa Bahnen)登山鉄道の駅があります、線路沿いの道から見えるレンガ造りの車庫とはうって変わって明るくモダンな駅です、最近建てられたのでしょうか、窓口の女性の方も明快です、往復切符29.1CHF?を買って電車を待ちます、今は空いていますがシーズンになると混雑するのでしょうね、車両ごとに?区切られたホームの待合場所で待つとすぐに電車が来ました。

 街を見下ろしながら登り始めるとすぐに森から一面の雪山に変わりました、途中幾つかの駅を経て終点のゴルナーグラート駅(3089m)に着いたのは駅の時計で9時30分でした、ホーム(駅)からの出口はモダンな自動改札で、チケットを入れてバーを押して出ます、部屋から見た時は雲ひとつ無い青空でしたが、もう薄雲がかかって来ています、駅の上には石造りの天文台があり、ホテルにもなっていますが、まだ早いのかテラスのテーブルにはお客の姿はありません、早々に、ロープウエイに乗り換えてホーテリ(3286m)を経由してシュトックホルン(3405m)に向かいました。

 ここも360度の絶景です、マッターホルンはもちろん、下にはゴルナー氷河、目の前はリスカム、左手がモンテローザと4000m級の山々が見られます、後ろ側がフィンデルン氷河と対岸の山々です、爆音が聞こえてヘリコプターが近ずいてくると、すぐ下の雪の上に降りて行きます、何人か降ろすとすぐに雪煙を巻き上げて帰っていきました。

 雪山の頂ではスキーをしない我々にとっては行動範囲も限られてきます、再びゴルナーグラートまで戻ってレストランで一休みにしました、この頃になると、ちらほらお客も増えています、丁度ここから登山鉄道の駅がマッターホルンと共に見下ろせます、電車からはスキーヤーも降りて来ています。

 スタインボックが岩場を登ってくるので見に行くと、餌場がありました、塩をなめに来るのだそうです、だんだんと雲が出て来たようで、マッターホルンが見え隠れするようになって来たので、再び登山電車に乗り、途中駅のリッフェルベルグ(2582m)まで下りる事にしました。

 ここもけっこう広いゲレンデになっていて大勢のスキーヤーで賑わっています、駅のすぐ下のホテル・リッフェルベルグの前では、ちびっ子スキー教室が行われていて、ヘルメットとゴーグルをつけた子供達がお揃いのベスト?を着て順番に滑っています、スキーごと坂を上るエスカレータみたいな機械にのって、坂の上から先生の指導によって一人ずつ滑り下りていきます、他にも子供向けのキャラクターの人形のようなポールなど、子供受けするような設備がいっぱいです、こちらでは、こんな環境で小さい時からスキーに馴染んでいるんですね。

 ホテルの後ろは崖になっていて、ツェルマットの町や、昨日ハイキングした谷間も見下ろせます、下の方は、ほとんど雪も無いので、この辺りのスキー場もそろそろ終わりですね、駅に戻ると車体に子供達が書いた画を一面にペイントした車両が止まっていて、いろいろな言葉の中に日本語で”ようこそツェルマットへ”と書かれているのを発見しました。

ゴルナーグラート駅


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