こちらの路線も2本の線路の間に歯車の受けのラックレールが牽かれています、雪の間を走り出すとすぐにトンネルとなり、真っ暗な中をグリグリと歯車の音を響かせて登っていきます、途中の2つの展望駅もガラス越しですが景色は抜群です、終着のヨッホ(3454m)に到着しましたが地下駅という事もあり、まだ着いた実感がわきません、案内表示にしたがって、スフィンクス展望台(3571m)へエレベーターで上ります。
ここでようやく、アレッチ氷河がしっかりと見えました、しかしガラス越しでは今ひとつです、屋外に出ようと階段を登り始めると、すぐに息が切れてきました、酸素が薄い事を初めて実感しました。
ようやく展望テラスへの扉を開けると、目の前にメンヒの頂が手に取るように迫っています、頭上には天文台のドームが、風雪に削られたレンガの上にあります、すごい!、360度の絶景が広がっていました、アレッチ氷河も先まで見渡せます、感動的な光景に圧倒されてしまいました。
感激に浸っているのもつかの間、ふきっさらしで寒いので早々に建物の中に避難、ガラス越しも外の寒さが嘘のようで良いですね、エレベーターを降りてから雪原に出てみました、こちらは風も弱く太陽が出ているので、それほど寒くはありません、遠くの氷河の方まで歩いている人が小さく見えます、犬ぞりがあるのかと見回しましたが見当たらないので、近くの雪上車と記念写真をとってから引き返す事にしました。
レストランで昼食を取ってから、氷の宮殿を見に行きます、案内板によると氷の下10メートルだそうです、いろいろな氷像が展示されています、パンフレットによると岩の南側が0度でも北側の10メートルの雪の外側はマイナス8度だそうです、吹きさらしはもっと寒いのでしょうね。
その後プラトー展望台にも出てみました、目の前のメンヒの白い頂と青い空のコントラストが素晴しく、青色の濃さが空の深さを感じます。
ここからは、先ほどのスフィンクス展望台と建物の一部も見えます、よくこんな切立った岩壁に建てたものかと思ったが、岩の中を掘りぬいて来た一部が岩壁から顔を出していると、いう事でしょうか、それにしてもよく造ったものです。
アレッチ氷河の先には、この後行く予定のエッギスホルンも見えています。