飛行機を降りて、右も左も分からないなか、ただひたすらトランジットの案内を目指しました、モスクワで降りる乗客は、いつのまにか見かけなくなり、日本のギャル達は、パリに向かうようで、隣のゲートに入って行きました、どうやらトランジットでホテルに向かうのは、我々だけのようです。
手続きをして黄色いカードを持って、21番のホテルゲートに向かいます、ここで一旦空港の中に入り、大きなデューティフリーがありますが、今は目もくれません、21番というのは、どうやら一番はずれのようです、行き止まりの処にソファーがあり、数人の人がいました。
ここで、どれ程待たされるのかと思っていると、ほどなく女性の係官が現れました、最近は迅速になったのかなと、思いながら係官の後を付いて、空港内の職員用通路みたいな処を降りて行きました、外に出るのかと思った時に突然一人の中国系の男性が現れて、係官に何やら話し掛けて来ました、女性係官は、我々に少し待つように言うと、何処かへ行ってすぐに戻って来ました、この男性も我々と一緒のようです。
ドアを開けると建物の外にマイクロバスが横付けされており、我々3人と係官も一緒に乗り込んで出発です、せっかく目の前に珍しいソ連の飛行機があるのに、ちょっと写真を撮りたいとは言い出せませんでした、何か護送車に乗せられているようで、入国しているわけでも無いし、一種独特な雰囲気でした。
バスは、一般道路を走りホテルに向かうのですが、ちょっと暗い天気と相まって荒涼とした風景でした、河が見えてきた所で大きく回り込むと、今日泊まるソユーズホテルに到着しました。