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  4月11日(金)SU576便 モスクワ/トランジット/ソユーズホテル泊

 

 アエロフロート航空、モスクワで一泊のトランジットというのは初めてでもあり、若干の不安を抱えながら成田に向かいました、アエロのサービスの悪さは、よく聞きますが、昔のツポレフ、イリューシャン機材から、今では、エアバス、ボーイングなどの西欧機材に変わっており、サービスも改善されているのではないかと、少しは期待も、していました。

 あらかじめ旅行社の人から聞いていたように、一泊分の身の回りの物は手荷物にして、時間どおりに機内に乗り込みます、新しいボーイングの767かなと思っていましたが、残念ながら未だエアバスでした、座席は最後尾のセクションで、若干の空席があります、機内グッズにはスリッパが入っていました、旅先のホテルでも使えるから良いですね。

 最近の主流は座席ごとにTVなどの娯楽設備が整っていますが、それより一世代昔の、通路の上に一定間隔にCRT・TVが吊られているものでした、私は映画は見ないので、この方がスッキリして良いです、隣の列に乗客が居ないのを幸いに、そちらに移動してゆっくりと過ごせました、機内サービスも噂ほど悪くは無く、普通のエアラインと同様でした、ただ、最近の機内食は、とみに美味しくなって来ましたが、やはり一世代前というのが残念です。

 退屈な白い雲と白い雪や氷のツンドラ地帯を越えて、モスクワの空港に降下していきますが、天気が悪く、地面には雪が残り、うす暗い雰囲気です、ヨーロッパの冬、旧ソ連の国、、、、という感じがします。

 まだ搭乗中の機内

 飛行機を降りて、右も左も分からないなか、ただひたすらトランジットの案内を目指しました、モスクワで降りる乗客は、いつのまにか見かけなくなり、日本のギャル達は、パリに向かうようで、隣のゲートに入って行きました、どうやらトランジットでホテルに向かうのは、我々だけのようです。

 手続きをして黄色いカードを持って、21番のホテルゲートに向かいます、ここで一旦空港の中に入り、大きなデューティフリーがありますが、今は目もくれません、21番というのは、どうやら一番はずれのようです、行き止まりの処にソファーがあり、数人の人がいました。

 ここで、どれ程待たされるのかと思っていると、ほどなく女性の係官が現れました、最近は迅速になったのかなと、思いながら係官の後を付いて、空港内の職員用通路みたいな処を降りて行きました、外に出るのかと思った時に突然一人の中国系の男性が現れて、係官に何やら話し掛けて来ました、女性係官は、我々に少し待つように言うと、何処かへ行ってすぐに戻って来ました、この男性も我々と一緒のようです。

 ドアを開けると建物の外にマイクロバスが横付けされており、我々3人と係官も一緒に乗り込んで出発です、せっかく目の前に珍しいソ連の飛行機があるのに、ちょっと写真を撮りたいとは言い出せませんでした、何か護送車に乗せられているようで、入国しているわけでも無いし、一種独特な雰囲気でした。
 バスは、一般道路を走りホテルに向かうのですが、ちょっと暗い天気と相まって荒涼とした風景でした、河が見えてきた所で大きく回り込むと、今日泊まるソユーズホテルに到着しました。

シベリア上空

 モスクワというと巨大なホテルが在るそうですが、ここは、ごく一般的な普通のホテルという感じです。
 部屋の鍵を受け取って、エレベーターを降りると、一角に低いカウンターを置いて女性が座っています、フロアーごとに担当が居るようですが、ロシア語は分からないし、どういう時にお世話になるのか、ルールが良く解りません。
 このおばさんを無視してロビーに降りて行ったら、厳つい男の人が飛んできて、エレベーターに押し戻されてしまいました、どうやらフロアーから出てはいけないようです、そういえば、エレベーターを降りる所に、小さな飾りのようなロープが置いてありました。
 フロアーの外れに食堂兼用の売店が在りました、とりあえずビールが手に入ったので、今日は早々に寝ることにしました、決して高級では無いけれど一晩寝るだけには十分な部屋です。

モスクワに到着


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